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官能小説,長編・連作,ONEPIECE,adlut night 1022字 No.36
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「なァ、いいじゃろう?」
「こんなところまで来る物好きはおらんて」「大丈夫じゃから」「誰か来たらすぐやめるから」とカクは説き伏せるように繰り返しウカに言い聞かせた。ウカは渋々といった顔で、一回だけ細い首を縦に振って、こくりと頷く。ウカの同意に気を良くしたカクはぺろ、と唇をなめて、念には念を、とドアからの死角に位置どった。ウカがわかりやすくほっとしたのがわかった。
「職場ってだけで、なんでこうも興奮するんじゃろうなあ?」
言いながら、タイトスカートから伸びるウカの太ももを指先だけで下から上へと撫でた。それだけでウカの口から「んッ……」と小さい声が漏れる。ウカはそれが悔しかったのかカクを下から睨みながら「職場でしちゃ、いけないことだからでしょ!」と抗議にも似た言葉を続けたが、カクはそれを無視して上から下へ、下から上へ指を往復させ続けた。そうして少しずつ、指先を鼠径部に近づけていく。
古い資料を保管するだけの資料室には余程のことがなければ誰も訪れない。しかも今は昼休み。窓から差し込む光で埃がキラキラと輝くのを見て「こんな昼間から、やらしいのう」とウカの耳元で囁く。ウカは案の定「カクがどうしてもって……っあ、い、言ったん、じゃん」と自分は悪くない、と喘ぎ混じりで言い訳をしてくる。
「そうじゃ、そうじゃ。わしのせいじゃな。ウカは仕方なくわしに付き合ってくれてるんじゃった」
「そ、そうは、言ってないけど……」
俯きながら蚊の泣くような声で「私だってここ最近忙しくて会えてなかったから、その」と恥ずかしがるウカのその顔がたまらなくて、カクはつい唇を唇で塞いでしまう。驚いてあいたウカの口にすかさず舌を差し入れて、ウカの舌を追いかける。上顎をなぞれば「ん゛んんッ」とくぐもったウカの声がカクの鼓膜を震わせてぞくぞくした。
カクはウカが快感から逃げないようにウカの足の間に自分の足をいれ、両手でウカの後頭部と腰をホールドする。抱きしめてもう離さない。腕に力を入れて身体を密着させると、ウカがびくびくと体を震わせているのが分かる。カクは心地よい微振動を感じながら、犯すようなキスを続けた。
「今日だけは残業せんでくれんか?」カクが問うとウカが蕩けた瞳をそらしながら小さく頷いた。カクは安心してまたキスを再開する。
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おしまい