名前変換登録:苗字 名前
苗字:
名前:
カテゴリ「官能小説」に属する投稿[38件](7ページ目)
官能小説,長編・連作,ONEPIECE,adlut night 1467字 No.42
嬋娟と為れ 鳴かせる、とろけた顔、ごほうび #カク
「ほら、舐めて」
ベッドに腰かけたウカは、同じベッドの上で赤ん坊のように身体を丸め、歯を食いしばるようにして息をするカクの口元に自らの中指を差し出した。カクの瞳からはいまだ反抗的な色が消えない。噛みつかれるかも、とウカはぞくぞくした。そして、噛みついてきたらどうしてやろうか、と思案する。陰茎の根元を縛った可愛らしいリボンを解いてやろうか、いやいや、それではごほうびだ。ぬるぬるにした空いている手で、先端をこねくり回してやろうか、いやそれよりも、ハンカチをローションに浸してそれで嬲るほうがいいか。考えているうちに、噛みついてくれないかなとさえ思う。
残念ながら、カクは大人しくウカの指を舐めた。丁寧に舌を這わせて、口に含んで吸った。歯があたることすらない。ウカは、残念、と思った自分に思わずふふ、と笑ってしまって、カクに勘違いさせてしまう。
「何、笑っとるんじゃ」指から口を離してカクがウカを睨む。
「ああ、違う違う。ごめんね、カクのことじゃないよ」
「この、状況で……、わし以外のことを考えるなんて、ッ、それも失礼じゃろ」
ああ、その通りだとウカは素直に白状する。
「もし指に噛みつかれたら、どうしてやろうって、考えてた。ペナルティをね。でも、上手に舐めてくれたから、それが嬉しいやら残念やらで」
カクは、ほっとしたのか、ぞっとしたのかわからない。ひとまず噛みつかなくてよかった、とは思う。ウカはふやけた中指をカクの後孔にそっと這わせた。そして穴に飲み込まれている器具をコツン、と爪で叩く。それだけで、カクが「ふう゛ッ!」と声を漏らし、身体をびくつかせた。
「鳴かぬなら、鳴かせてみよう、だっけ? いい言葉だなあ」
声を漏らしてしまったカクがまたウカを睨む。ウカはそんなのお構いなしに、カクの髪を撫でながらちゃんと自分でぎゅうぎゅうしてたんだね、えらいね、と声をかける。ウカの言葉に、カクの顔がほんの少し蕩けていく。
理性と本能とを行き来するこの瞬間。ウカはこれが見たくて今日もカクを苛む。
title by icca
おしまい
「ほら、舐めて」
ベッドに腰かけたウカは、同じベッドの上で赤ん坊のように身体を丸め、歯を食いしばるようにして息をするカクの口元に自らの中指を差し出した。カクの瞳からはいまだ反抗的な色が消えない。噛みつかれるかも、とウカはぞくぞくした。そして、噛みついてきたらどうしてやろうか、と思案する。陰茎の根元を縛った可愛らしいリボンを解いてやろうか、いやいや、それではごほうびだ。ぬるぬるにした空いている手で、先端をこねくり回してやろうか、いやそれよりも、ハンカチをローションに浸してそれで嬲るほうがいいか。考えているうちに、噛みついてくれないかなとさえ思う。
残念ながら、カクは大人しくウカの指を舐めた。丁寧に舌を這わせて、口に含んで吸った。歯があたることすらない。ウカは、残念、と思った自分に思わずふふ、と笑ってしまって、カクに勘違いさせてしまう。
「何、笑っとるんじゃ」指から口を離してカクがウカを睨む。
「ああ、違う違う。ごめんね、カクのことじゃないよ」
「この、状況で……、わし以外のことを考えるなんて、ッ、それも失礼じゃろ」
ああ、その通りだとウカは素直に白状する。
「もし指に噛みつかれたら、どうしてやろうって、考えてた。ペナルティをね。でも、上手に舐めてくれたから、それが嬉しいやら残念やらで」
カクは、ほっとしたのか、ぞっとしたのかわからない。ひとまず噛みつかなくてよかった、とは思う。ウカはふやけた中指をカクの後孔にそっと這わせた。そして穴に飲み込まれている器具をコツン、と爪で叩く。それだけで、カクが「ふう゛ッ!」と声を漏らし、身体をびくつかせた。
「鳴かぬなら、鳴かせてみよう、だっけ? いい言葉だなあ」
声を漏らしてしまったカクがまたウカを睨む。ウカはそんなのお構いなしに、カクの髪を撫でながらちゃんと自分でぎゅうぎゅうしてたんだね、えらいね、と声をかける。ウカの言葉に、カクの顔がほんの少し蕩けていく。
理性と本能とを行き来するこの瞬間。ウカはこれが見たくて今日もカクを苛む。
title by icca
おしまい
官能小説,長編・連作,ONEPIECE,adlut night 916字 No.41
肉の修惑 煽らないで、喘ぐ、おおきい #カク
「わあ、おっきい」
自分のブツに柔らかい手指を這わせながら股の間で無邪気に笑う彼女は、自分の知らない彼女だった。焦点の定まらない潤んだ瞳をこちらに向け、緩んだ艶やかな唇からは赤い舌が覗くような錯覚を覚えた。色なんて、判別できない暗闇だというのに。
「どんっだけ飲んだら、こんなになるんじゃ」
「たくさんだよお、たくさん、たくさん」
彼女は今日、友人の独身最後の夜を祝うパーティーに参加するのだとはりきって出かけた。男子禁制、女だらけのバチェロッテパーティー。帰りは迎えに行くかと聞いてみたものの、男子禁制だから! と断られ、仕方なく部屋で彼女を待つことにした。そしたらこれだ。よくこの足取りで辿り着いたなと感心するほどの千鳥足。普段、節制している彼女からは想像がつかない。
「楽しかったあ、楽しかったあ、からあ、たくさん飲みましたあ」
肩からずり落ちるカーディガンもそのままに床に座り込む彼女をなんとか抱えて浴室に放り込む。
「わかった、わかった。ほら、シャワー浴びて、歯を磨いて、寝るったら寝る」
なんとか寝る支度を整えさせ、まだ乾ききらぬ髪もそのままに、ベッドに寝かせたら、これだ。
「はあ、カクのおっきいね~。なんで?」
「そんなとこにおるからじゃろ」
「うそお! わたしがさわるまえからおおきかったよお」
なんでそこだけしっかりしとるんじゃ、こいつは! 苛立ちが募る。酒で火照った身体から香るボディクリームの香り、汗で首筋に張り付いた髪、湿った熱い吐息と、覗く鎖骨、組み敷いたら絶対に抵抗できないだろう力の入らない身体、そういったものを見せつけられて、反応するなというのか、こいつ。
「のう? あんまり煽らんで欲しいんじゃけど」
「あおる?」
彼女の身体は、液体と疑われる猫と同じように、自分の腰から下に隙間なくフィットした。股間に血が集まって、ドクドクと脈打つのが分かる。彼女はそれに頬を寄せて、違う生き物みたいにビクビクと跳ねるそれを楽しんでいる。
「酔っ払いと寝る趣味はないんじゃ」最後の抵抗。
「酔ってないよ!」
酔っ払いの常套句だ。頭が痛い。
「ねえ、カク。しよ。したい。ほしい。いれて? ねえ、いいでしょ? うずうずしてるの、ここ」
普段の彼女なら絶対にしてこないねだり方に、カクの中で何かが弾けた。彼女の脇下に手を入れて、股の間から引っ張り出す。頭が並んだら、すかさず後頭部に手を添えて、半開きの唇をこじ開けるように舌をねじこんだ。
「んんんんんんんぁあ、あっあ」
「まだキスしかしとらんぞ。随分喘ぐのう」
「きもちい、もっと」
試しに、開いた片手で胸をまさぐり、固くしこった突起をぐりぐりと弄ぶ。
「あ、んんんんッ、ああ、あ、いい、きもちい、もっと! もっと、いじってえ」
揺れる腰を抱き寄せると、脚を絡め下半身を擦り付けてくる。酔いが醒めたら。彼女はどうなるのかと想像して、カクはまた一層自身が固くなるのがわかった。煽ったのは彼女だ。覚えていても、そうでなくとも。
title by icca
おしまい
「わあ、おっきい」
自分のブツに柔らかい手指を這わせながら股の間で無邪気に笑う彼女は、自分の知らない彼女だった。焦点の定まらない潤んだ瞳をこちらに向け、緩んだ艶やかな唇からは赤い舌が覗くような錯覚を覚えた。色なんて、判別できない暗闇だというのに。
「どんっだけ飲んだら、こんなになるんじゃ」
「たくさんだよお、たくさん、たくさん」
彼女は今日、友人の独身最後の夜を祝うパーティーに参加するのだとはりきって出かけた。男子禁制、女だらけのバチェロッテパーティー。帰りは迎えに行くかと聞いてみたものの、男子禁制だから! と断られ、仕方なく部屋で彼女を待つことにした。そしたらこれだ。よくこの足取りで辿り着いたなと感心するほどの千鳥足。普段、節制している彼女からは想像がつかない。
「楽しかったあ、楽しかったあ、からあ、たくさん飲みましたあ」
肩からずり落ちるカーディガンもそのままに床に座り込む彼女をなんとか抱えて浴室に放り込む。
「わかった、わかった。ほら、シャワー浴びて、歯を磨いて、寝るったら寝る」
なんとか寝る支度を整えさせ、まだ乾ききらぬ髪もそのままに、ベッドに寝かせたら、これだ。
「はあ、カクのおっきいね~。なんで?」
「そんなとこにおるからじゃろ」
「うそお! わたしがさわるまえからおおきかったよお」
なんでそこだけしっかりしとるんじゃ、こいつは! 苛立ちが募る。酒で火照った身体から香るボディクリームの香り、汗で首筋に張り付いた髪、湿った熱い吐息と、覗く鎖骨、組み敷いたら絶対に抵抗できないだろう力の入らない身体、そういったものを見せつけられて、反応するなというのか、こいつ。
「のう? あんまり煽らんで欲しいんじゃけど」
「あおる?」
彼女の身体は、液体と疑われる猫と同じように、自分の腰から下に隙間なくフィットした。股間に血が集まって、ドクドクと脈打つのが分かる。彼女はそれに頬を寄せて、違う生き物みたいにビクビクと跳ねるそれを楽しんでいる。
「酔っ払いと寝る趣味はないんじゃ」最後の抵抗。
「酔ってないよ!」
酔っ払いの常套句だ。頭が痛い。
「ねえ、カク。しよ。したい。ほしい。いれて? ねえ、いいでしょ? うずうずしてるの、ここ」
普段の彼女なら絶対にしてこないねだり方に、カクの中で何かが弾けた。彼女の脇下に手を入れて、股の間から引っ張り出す。頭が並んだら、すかさず後頭部に手を添えて、半開きの唇をこじ開けるように舌をねじこんだ。
「んんんんんんんぁあ、あっあ」
「まだキスしかしとらんぞ。随分喘ぐのう」
「きもちい、もっと」
試しに、開いた片手で胸をまさぐり、固くしこった突起をぐりぐりと弄ぶ。
「あ、んんんんッ、ああ、あ、いい、きもちい、もっと! もっと、いじってえ」
揺れる腰を抱き寄せると、脚を絡め下半身を擦り付けてくる。酔いが醒めたら。彼女はどうなるのかと想像して、カクはまた一層自身が固くなるのがわかった。煽ったのは彼女だ。覚えていても、そうでなくとも。
title by icca
おしまい
官能小説,長編・連作,ONEPIECE,adlut night 1327字 No.40
溺れ月漏れる吐息、水音、前から #カク
「前から思っとったんじゃけど」
カクくんは私の目をまっすぐ見ながら言った。そうやって見つめながら、指でナカをかき回すのはやめて欲しい。反応をつぶさに観察されているみたいで、目をつむってしまう。でも目をつむると、弄られているところ、弄られていないところ、カクくんの声、息、体温、そういうのを全部掬い上げてしまう。
「ウカさんはずいぶん静かにイくのう」
「────ッ! ッはぁ……はぁ……」
ナカの弱いところを抉られながら、親指でクリトリスを押し潰されたので、私はカクくんが言うように静かに絶頂を迎えた。確かに私はあまり喘がない。「……、ッ、不安になる……?」と恐る恐る聞くと、カクくんは「何が?」と問い返してくる。
「昔も、言われた」
「他の男の話は聞きたくないの~」
カクくんが笑いながら、果てたばかりでうねうねしているのをものともせず、ぐにぐにと指の本数を増やしてくる。ゆっくり押し広げられていく圧迫感に、背中が反っていく。辛うじて「ごめんなさい」と言うと「嘘じゃ、嘘。悪かった」と謝りながら空いている手で乳首を戯れに摘まむ。それでも私の声は出ない。吐息が漏れるだけだ。
「ッ、ぁ……、ふ……」
だからか、ぐちゅ、ぐちゅ、とやけに水音が響く気がして、恥ずかしかった。耳を塞ぎたくとも、両手はいつもシーツを握りしめていて、それはかなわない。
「不安になんかなりゃせんよ」
「ァっ……、ま、た──ッ!」
ウカさんが気持ちよさそうなのは十分わかるからの、というカクくんの声を聞きながら私はまた果てた。
カクくんはもうずっと私のナカに指を入れて楽しんでいる。私のソコは乾くどころか、とろとろと蜜を流し続け、カクくんの指を咥えて離さない。「一本でもきついのう」だとか「ここじゃろ、もうばれとるからな」だとか、いちいち言っては私に意識させる。
「はあはあ息が上がっとるし、乳首はずっと勃ちっぱなしじゃし、鳥肌もすごいし、何よりこの、ナカがのう。気持ちいいたびに、きゅっきゅっ、てしとるじゃろ? わしの指をもぐもぐ咥えるばっかりで、全然離してくれんしなあ」
ばればれじゃろ~、と屈託のない笑顔で私の「気持ちいい」を羅列される。私は「気持ちいい」が伝わってるか不安で聞いたはずなのに、全部ばれてる、と自覚した途端、また果ててしまった。カクくんには全部ばれてる。きっとまたすぐイかされる。
title by icca
おしまい
「前から思っとったんじゃけど」
カクくんは私の目をまっすぐ見ながら言った。そうやって見つめながら、指でナカをかき回すのはやめて欲しい。反応をつぶさに観察されているみたいで、目をつむってしまう。でも目をつむると、弄られているところ、弄られていないところ、カクくんの声、息、体温、そういうのを全部掬い上げてしまう。
「ウカさんはずいぶん静かにイくのう」
「────ッ! ッはぁ……はぁ……」
ナカの弱いところを抉られながら、親指でクリトリスを押し潰されたので、私はカクくんが言うように静かに絶頂を迎えた。確かに私はあまり喘がない。「……、ッ、不安になる……?」と恐る恐る聞くと、カクくんは「何が?」と問い返してくる。
「昔も、言われた」
「他の男の話は聞きたくないの~」
カクくんが笑いながら、果てたばかりでうねうねしているのをものともせず、ぐにぐにと指の本数を増やしてくる。ゆっくり押し広げられていく圧迫感に、背中が反っていく。辛うじて「ごめんなさい」と言うと「嘘じゃ、嘘。悪かった」と謝りながら空いている手で乳首を戯れに摘まむ。それでも私の声は出ない。吐息が漏れるだけだ。
「ッ、ぁ……、ふ……」
だからか、ぐちゅ、ぐちゅ、とやけに水音が響く気がして、恥ずかしかった。耳を塞ぎたくとも、両手はいつもシーツを握りしめていて、それはかなわない。
「不安になんかなりゃせんよ」
「ァっ……、ま、た──ッ!」
ウカさんが気持ちよさそうなのは十分わかるからの、というカクくんの声を聞きながら私はまた果てた。
カクくんはもうずっと私のナカに指を入れて楽しんでいる。私のソコは乾くどころか、とろとろと蜜を流し続け、カクくんの指を咥えて離さない。「一本でもきついのう」だとか「ここじゃろ、もうばれとるからな」だとか、いちいち言っては私に意識させる。
「はあはあ息が上がっとるし、乳首はずっと勃ちっぱなしじゃし、鳥肌もすごいし、何よりこの、ナカがのう。気持ちいいたびに、きゅっきゅっ、てしとるじゃろ? わしの指をもぐもぐ咥えるばっかりで、全然離してくれんしなあ」
ばればれじゃろ~、と屈託のない笑顔で私の「気持ちいい」を羅列される。私は「気持ちいい」が伝わってるか不安で聞いたはずなのに、全部ばれてる、と自覚した途端、また果ててしまった。カクくんには全部ばれてる。きっとまたすぐイかされる。
title by icca
おしまい
官能小説,長編・連作,ONEPIECE,adlut night 1053字 No.39
僕の愛い人 責任取って、触れる、見ないで #カク
「ねえ、いつもどうしてるの?」
床に座りベッドにもたれる姿勢で雑誌を読んでいたカクは、ベッドの上で同じように雑誌を読んでいたはずのウカから降ってきた、だいぶ抽象的な質問に首をかしげることしかできなかった。読んでいた雑誌から顔を上げ、後ろを覗き込むようにしてウカをうかがってみるがウカはこちらを見るだけで何も言わない。仕方なく「どうしてるって?」と問うてみる。
「じい」
「G?」
「マスターベーション」
「はぁ!?」
急に何を、とカクは憤るがウカはカクの怒りなぞどこ吹く風、といった表情だ。
暇なのが悪い、とカクは思った。今日は雨が降っていて、とはいえ、自由になる金も乏しく、飯も済ませてしまい、結局何をするでもなく、ごろごろするだけの一日になろうとしていた。
雑誌を閉じたウカが寄ってきて、カクの肩越しに股の間に手を伸ばす。ふに、とした感触を気に入ったのか、ウカはそのまま服の上からカクの股間のモノをやわやわと揉みしだいた。頬と頬とが触れ合い、ウカの体温であたたまった香りがカクの鼻腔を掠めていく。
部屋着では守備力が低い。ほんの少しの時間でカクの陰茎はすっかり勃ちあがってしまう。ウカが満足そうに笑った気がした。
「で、このあとどうするの?」
「どうするって……。本気で見たいんか?」
「ぜひとも」
はあああ、と大きく大きくため息をついたカクは尻を浮かせてスウェットと下着を一気に膝まで下ろした。幸い下着に染みはなく少しほっとする。我ながら情けない格好だな、とカクは気まずく、さっさと済ませようと、天を仰いでいる己を握って扱いた。
感情を込めないように、作業のように、淡々と右手を上下させる。それでも刺激は刺激に違いなく、早くウカが満足してくれないかとそればかり思うのに、ウカは「そんなに強くて大丈夫なの?」と興味が尽きないようだ。
「あんまりまじまじと見んで欲しいんじゃけど」
「ええ? じゃあ……、ねえ、どんなこと考えてしてる?」
「ッ……それは、個人情報じゃろ」
「ちょっとだけ! ちょっとだけ!」
カクは諦めて「昨日のウカはぬるぬるじゃったなあ、とか」「きゅうきゅう締め付けてきて最高じゃったなあ、とか」などと苦し紛れに言ってみるが、ウカは「へえ。他には?」と動じず、なんなら、ウカの色々を思い出したカクの方が大変だった。さっと見せて終わるつもりだったのに、点火された欲望は燃え広がる一方だ。右手は止まらない。
「んぁっ! あっ、ちょ、ああっ」
ウカはカクの耳に舌を差し入れ、わざと水音をたてた。ウカには、ぴちゃ、ぴちゃ、と子猫がミルクを飲むような可愛らしい音に聞こえているが、カクにはどんなに卑猥に聞こえているのだろう。顎を反らせて「ぁああッ」と喘ぐカクが答えだろうか。
耳から舌を抜くと、怒ったような顔したカクがウカを見つめてきた。
「……じゃろうな?」
「ん? なに?」
「責任、取ってくれるんじゃろうな?」
言い終わるや否や、カクはベッドに飛び乗り、ウカを組み敷いた。そしてそのまま、唇を重ね、荒々しくウカの口内を舌で蹂躙する。ウカは「待って」とも「ストップ」とも言えず、ああこれはやりすぎたかもしれない、と遅すぎる後悔をする。
title by icca
おしまい
「ねえ、いつもどうしてるの?」
床に座りベッドにもたれる姿勢で雑誌を読んでいたカクは、ベッドの上で同じように雑誌を読んでいたはずのウカから降ってきた、だいぶ抽象的な質問に首をかしげることしかできなかった。読んでいた雑誌から顔を上げ、後ろを覗き込むようにしてウカをうかがってみるがウカはこちらを見るだけで何も言わない。仕方なく「どうしてるって?」と問うてみる。
「じい」
「G?」
「マスターベーション」
「はぁ!?」
急に何を、とカクは憤るがウカはカクの怒りなぞどこ吹く風、といった表情だ。
暇なのが悪い、とカクは思った。今日は雨が降っていて、とはいえ、自由になる金も乏しく、飯も済ませてしまい、結局何をするでもなく、ごろごろするだけの一日になろうとしていた。
雑誌を閉じたウカが寄ってきて、カクの肩越しに股の間に手を伸ばす。ふに、とした感触を気に入ったのか、ウカはそのまま服の上からカクの股間のモノをやわやわと揉みしだいた。頬と頬とが触れ合い、ウカの体温であたたまった香りがカクの鼻腔を掠めていく。
部屋着では守備力が低い。ほんの少しの時間でカクの陰茎はすっかり勃ちあがってしまう。ウカが満足そうに笑った気がした。
「で、このあとどうするの?」
「どうするって……。本気で見たいんか?」
「ぜひとも」
はあああ、と大きく大きくため息をついたカクは尻を浮かせてスウェットと下着を一気に膝まで下ろした。幸い下着に染みはなく少しほっとする。我ながら情けない格好だな、とカクは気まずく、さっさと済ませようと、天を仰いでいる己を握って扱いた。
感情を込めないように、作業のように、淡々と右手を上下させる。それでも刺激は刺激に違いなく、早くウカが満足してくれないかとそればかり思うのに、ウカは「そんなに強くて大丈夫なの?」と興味が尽きないようだ。
「あんまりまじまじと見んで欲しいんじゃけど」
「ええ? じゃあ……、ねえ、どんなこと考えてしてる?」
「ッ……それは、個人情報じゃろ」
「ちょっとだけ! ちょっとだけ!」
カクは諦めて「昨日のウカはぬるぬるじゃったなあ、とか」「きゅうきゅう締め付けてきて最高じゃったなあ、とか」などと苦し紛れに言ってみるが、ウカは「へえ。他には?」と動じず、なんなら、ウカの色々を思い出したカクの方が大変だった。さっと見せて終わるつもりだったのに、点火された欲望は燃え広がる一方だ。右手は止まらない。
「んぁっ! あっ、ちょ、ああっ」
ウカはカクの耳に舌を差し入れ、わざと水音をたてた。ウカには、ぴちゃ、ぴちゃ、と子猫がミルクを飲むような可愛らしい音に聞こえているが、カクにはどんなに卑猥に聞こえているのだろう。顎を反らせて「ぁああッ」と喘ぐカクが答えだろうか。
耳から舌を抜くと、怒ったような顔したカクがウカを見つめてきた。
「……じゃろうな?」
「ん? なに?」
「責任、取ってくれるんじゃろうな?」
言い終わるや否や、カクはベッドに飛び乗り、ウカを組み敷いた。そしてそのまま、唇を重ね、荒々しくウカの口内を舌で蹂躙する。ウカは「待って」とも「ストップ」とも言えず、ああこれはやりすぎたかもしれない、と遅すぎる後悔をする。
title by icca
おしまい
官能小説,長編・連作,ONEPIECE,adlut night 1400字 No.38
「ちょっとした実験に付き合ってもらえないか」
正(シャカ)様からそう頼まれて、私は二つ返事で了承した。シャカ様のラボについていくと、錠剤二つと水を渡される。それを飲んだらここに座って欲しい、とたくさんのセンサーとモニターでごちゃごちゃとした椅子に着席を促され、慌てた私は錠剤をさっと口に放り込み、水で流し込む。自分が何を飲んだのかわからないまま。
座るとシャカ様が自ら私の指先や首筋、こめかみや足首、胸元などにセンサーを張り付けてくださった。貼りつけるたびに、モニターがブン、と低い音を立てて起動していく。詳しいことはさっぱりわからないが、心臓をモニターしている画面だけはわかった。それにしてもさっきから、やけに喉が渇く。身体も、なんだか熱い。
「じゃあ早速、君の身体のデータを取らせてもらおう。項目はもうスポンサーから指示されているんだ。肌に触れた時の反応、口内に指を入れた時の唾液の量、反応した乳首のサイズと固さ、……ああ、陰核もか」
シャカ様はまるで今日の夕飯の献立を羅列するみたいだった。表情はフルフェイスのマスクのせいでさっぱりわからない。
「しゃ、シャカ、さま……?」
「ほう。君は興奮すると、そんな顔をするんだな」
失礼、他意はない。シャカ様が事も無げに続けて、私は自分が何の実験台にされているのか最悪の想像をした。その最悪が、これから現実になるのかどうしても確かめたい私はシャカ様に今更の愚問をぶつける。「わたしは何を飲んだのでしょう?」と。
「俗にいう媚薬だろう。『パートナーをとろとろにして抱き潰したいあなたへ』とある」
「そ、んな」
「ほう。ウカはわかるか? 私はとんと疎くて」
シャカ様は先ほど私が飲んだ錠剤が入った瓶を眺めながらため息をついた。
「生憎「とろとろ」も「抱き潰す」もさっぱりだ」
生体反応はモニターしているから危険はない。辛そうだからさっさと済まそう、とシャカ様はてきぱきとシャツのボタンを外して私の胸を露わにする。たまらず手で隠そうとするが「どうした?」と心の底から不思議そうに問われると、恥ずかしがっている自分がおかしいような気になってきて、諦めて手を体の横に下ろした。シャカ様は定規を手にすると、痛いくらいに屹立した乳首にそっとあてがう。スチール製の定規は冷たくて、びくんっ、と身体が跳ねた。
「普段は何ミリかわかるか?」
「そ、んなの……わか、りませ、んんッ」
「ふむ。段取りを間違えたな。こういった実験は初めてで」
シャカ様はいたって真面目に、真剣に取り組まれているようだから、研究の一環だというのに、ひとりいやらしく反応している自分がひどく悪いことをしているような罪悪感が芽生える。ひとまず今とれるデータだけでも取っておくか、と呟いたシャカ様は、定規をあてがっていた突起をそっと指で摘まんだ。
「んあぁッ!」
「普段よりどうだ? 固さは増しているか? 快感は?」
「わ、ァっ。た、たぶん、ぁんんッ」
固さをしっかりと確かめたいのか、親指と人差し指を擦り合わせるように何度も動かされる。たまらずもぞもぞと足を動かしてやりすごしたが、今度は、左右で差はあるのかと、胸の両端を同じようにして確かめられた。
「あああッ、それッむりぃッ」
はやく、おわって。
私は目をぎゅっと瞑って、暗闇の中、自分の声とは思えない嬌声を聞き続けた。
title by icca
おしまい