名前変換登録:苗字 名前
苗字:
名前:
カテゴリ「官能小説」に属する投稿[38件]
夢小説,官能小説,短編,ONEPIECE,adlut night 1260字 No.125
酔唇熱やわらかい、口づけ、肌を撫でる#カク
カクは、攫っちゃえば? とカリファが事も無げに言ったことを思い出していた。騒ぎ立てる家族もいなんだし、と。
静かに寝息をたてる彼女のやわらかい髪を、起こさぬようそっと掬いながら、犬猫じゃあるまいし、とカクは思う。窓から差し込む月明りが彼女の肌を青白く見せていて、規則正しく膨らむ胸の動きがなければ、精巧な人形のようにも見えた。夜の闇は月明り程度でも眩しく見せる。よりによって今日は満月で、カクは彼女が月明りでよく見える反面、自らも照らされるような気持ちにもなり忌々しくも思った。
仮に攫ったとて。カリファの言葉をまた反芻する。どこかに囲っておけるわけでも、かいがいしく世話をしてやれるわけでもない。任務に帯同させるなんてもってのほかだ。それなのにカリファの言葉に囚われている自分もいる。
もし。もし、何も障害がなければ、自分は彼女をどうしたいのだろう。同じ目的を共有し、共に仕事をしたいのか。はたまた、帰る家を同じくしてただ暮らしたいのか。それとも、どこにでも連れていきたいのか。考えてすぐに、自分は彼女を閉じ込めておきたいのだなと気づいた。
誰にも見せず、所有していることも隠して、傷がつかないよう、綺麗な箱にしまっておきたい。その箱を毎日開けて、たっぷりと愛でたい。箱を開けられるのは自分だけ。開けて、愛でて、しまう。その繰り返し。
「すばらしい」
彼女がはっきりとそう口にするので、どくん、と心臓が跳ねる。それでも微動だにせず、静寂を守り切ったのは訓練の賜物だろう。彼女のそれは寝言だった。額にうっすらと汗がにじんでいる。彼女を覆っているタオルケットをそっとはぐと、フリルがあしらわれドレープがたっぷりとしたネグリジェに身を包んだ彼女の肢体が露わになった。籠っていた湿り気のある熱がカクの肌を撫でて霧散した。
彼女が纏っていたのは、普段の彼女の装いからは想像できない女性らしいデザインで、しかもかなり薄手だった。色々な部位が透け、また、浮き出ている。思いもよらぬ刺激にカクはごくりと唾を飲む。当の彼女は、寝苦しさが和らいだのか、ふう、と大きく息を吐き、また規則正しい寝息に戻った。
やめておけ、という声が頭に響いているのに、カクは上下する彼女の胸元へそっと指を伸ばす。指一本。それだけ。と己に言い聞かせ、胸の頂きを彩る部分をくるりとなぞった。最初はふわふわと柔らかかったそこの中心は、すぐに摘まめるほど固くなり、カクを喜ばせた。薄布越しに、かりかりとひっかくようにすると、ふあ、だの、あう、だの声にならない声をあげる。指一本だけ、と思ったはずなのにすぐに撤回して、親指と人差し指で摘まんで弄ぶと声はさらに大きくなった。
「んああ……、ぁ、ああ……」
開いた口からさらにだらしない声が漏れる。彼女は身を捩ったり手で胸を覆うなどの抵抗らしい動きを見せずカクにされるがままだ。自分の指を受け入れているように見える彼女。勘違いだろうがカクにはそれでよかった。もう、やめよう。もう充分だ。彼女はこのままここに──。
「しゃ、ちょぉ」
それは指を離した瞬間だった。
微かに、だが確かに、カクの鼓膜は震えた。彼女に恋人はない。それは間違いない。が、この言葉の、いや言葉未満の二音が何を意味するのかは彼女にしかわからない。カクは暗い天井を仰ぐ。先ほど積み上げ終わったはずの理性が、ガタガタと崩れ落ちていくのが分かった。
カクは、先ほどよりずっと汗ばんでいる額にはりついた彼女の髪にそっと触れた。さきほどよりもずっと慎重に。そして、触れたか触れないかわからないくらいの儚い口づけをした。もちろん彼女は気づかない。喘ぎもしない。彼女にとっては、これまで何事もなく超えた幾度の夜と同じ夜だった。
「箱を、用意せんとな」
彼女のためにあつらえる。綺麗で、あたたかくて、頑丈な、秘密の箱。
彼女に伸びるカクの両の手が月明りで照らされても、カクはもう怯まなかった。
title by icca
おしまい
カクは、攫っちゃえば? とカリファが事も無げに言ったことを思い出していた。騒ぎ立てる家族もいなんだし、と。
静かに寝息をたてる彼女のやわらかい髪を、起こさぬようそっと掬いながら、犬猫じゃあるまいし、とカクは思う。窓から差し込む月明りが彼女の肌を青白く見せていて、規則正しく膨らむ胸の動きがなければ、精巧な人形のようにも見えた。夜の闇は月明り程度でも眩しく見せる。よりによって今日は満月で、カクは彼女が月明りでよく見える反面、自らも照らされるような気持ちにもなり忌々しくも思った。
仮に攫ったとて。カリファの言葉をまた反芻する。どこかに囲っておけるわけでも、かいがいしく世話をしてやれるわけでもない。任務に帯同させるなんてもってのほかだ。それなのにカリファの言葉に囚われている自分もいる。
もし。もし、何も障害がなければ、自分は彼女をどうしたいのだろう。同じ目的を共有し、共に仕事をしたいのか。はたまた、帰る家を同じくしてただ暮らしたいのか。それとも、どこにでも連れていきたいのか。考えてすぐに、自分は彼女を閉じ込めておきたいのだなと気づいた。
誰にも見せず、所有していることも隠して、傷がつかないよう、綺麗な箱にしまっておきたい。その箱を毎日開けて、たっぷりと愛でたい。箱を開けられるのは自分だけ。開けて、愛でて、しまう。その繰り返し。
「すばらしい」
彼女がはっきりとそう口にするので、どくん、と心臓が跳ねる。それでも微動だにせず、静寂を守り切ったのは訓練の賜物だろう。彼女のそれは寝言だった。額にうっすらと汗がにじんでいる。彼女を覆っているタオルケットをそっとはぐと、フリルがあしらわれドレープがたっぷりとしたネグリジェに身を包んだ彼女の肢体が露わになった。籠っていた湿り気のある熱がカクの肌を撫でて霧散した。
彼女が纏っていたのは、普段の彼女の装いからは想像できない女性らしいデザインで、しかもかなり薄手だった。色々な部位が透け、また、浮き出ている。思いもよらぬ刺激にカクはごくりと唾を飲む。当の彼女は、寝苦しさが和らいだのか、ふう、と大きく息を吐き、また規則正しい寝息に戻った。
やめておけ、という声が頭に響いているのに、カクは上下する彼女の胸元へそっと指を伸ばす。指一本。それだけ。と己に言い聞かせ、胸の頂きを彩る部分をくるりとなぞった。最初はふわふわと柔らかかったそこの中心は、すぐに摘まめるほど固くなり、カクを喜ばせた。薄布越しに、かりかりとひっかくようにすると、ふあ、だの、あう、だの声にならない声をあげる。指一本だけ、と思ったはずなのにすぐに撤回して、親指と人差し指で摘まんで弄ぶと声はさらに大きくなった。
「んああ……、ぁ、ああ……」
開いた口からさらにだらしない声が漏れる。彼女は身を捩ったり手で胸を覆うなどの抵抗らしい動きを見せずカクにされるがままだ。自分の指を受け入れているように見える彼女。勘違いだろうがカクにはそれでよかった。もう、やめよう。もう充分だ。彼女はこのままここに──。
「しゃ、ちょぉ」
それは指を離した瞬間だった。
微かに、だが確かに、カクの鼓膜は震えた。彼女に恋人はない。それは間違いない。が、この言葉の、いや言葉未満の二音が何を意味するのかは彼女にしかわからない。カクは暗い天井を仰ぐ。先ほど積み上げ終わったはずの理性が、ガタガタと崩れ落ちていくのが分かった。
カクは、先ほどよりずっと汗ばんでいる額にはりついた彼女の髪にそっと触れた。さきほどよりもずっと慎重に。そして、触れたか触れないかわからないくらいの儚い口づけをした。もちろん彼女は気づかない。喘ぎもしない。彼女にとっては、これまで何事もなく超えた幾度の夜と同じ夜だった。
「箱を、用意せんとな」
彼女のためにあつらえる。綺麗で、あたたかくて、頑丈な、秘密の箱。
彼女に伸びるカクの両の手が月明りで照らされても、カクはもう怯まなかった。
title by icca
おしまい
夢小説,官能小説,短編,ONEPIECE,adlut night 1688字 No.124
純潔下心誘ってる、都合良く解釈、ごめん#カク
※時系列は無視してください。
カクはのこのこ何の警戒もせずこの部屋にやってきた自分を恥じた。部屋に入るなり手錠をかけられたのだ。あの、海楼石の手錠を。まさか、私を襲った君を私が信頼しているとでも? と言われれば、カクには返す言葉もない。能力者であるカクはあっけなくウカの私室の絨毯に転がった。副長官の私室は執務室と同じ分厚い絨毯が敷かれており痛くもかゆくも、そして音もしなかった。
「ベッドには自力で這い上がってもらえるかな?」
ウカは事も無げに命じる。
「ベッド!?」
「何をしにきたんだ、君は」
耳に舌を突っ込まれるだけじゃ飽き足らず『その先』を求めて私の部屋に来たんじゃないのか?
ウカはジャケットとパンプスは脱いでいたが、それだけだった。ベッドサイドの椅子に腰かけ、カクが皺ひとつないシーツで整えられたベッドに寝転がるのを待っている。カクは身体のだるさより、プライドを理由にすぐにはそこを動かなかった。とはいえ、芋虫のように転がっているのも癪で、ひどく億劫だったが身体だけは起こして胡坐をかく。
ウカはそんないじらしいカクを見て、かわいいなあ、とは決して口に出さず、代わりに口の端だけあげた。ウカはこのかわいい部下を動かす言葉をちゃんと知っている。理由を、あげればい。
「ずっとそこにいるつもりなら、君を部屋まで運ばせる人間を呼ぼう。ブルーノか? いや、ジャブラがいいかな? それともフクロウの方が気安いかい?」
ほらね。
カクは渋々立ち上がり、よろよろとした足取りでベッドに辿り着くとそのまま体を預けた。
「さっさと済ませばよかろう」
「そうだ、それでいい。君は上官に逆らえない。そうだろう? 手錠までかけられたんだ。もう為すすべもない」
だから──全部仕方ない。
ウカはその言葉を合図に、カクの肌を露わにしていく。だが、すべてはぎ取ることはしない。脱がせてしまうより、服を身体に纏わりつかせていた方が身動きが取れないからだ。それに、どうせ今日は足を開かせるようなことはしない。
剥き出しになった彼のペニスは外気に触れても熱々と脈打っていた。先端からぷく、と透明な液体がこぼれ照明の光を反射させている。カクはそっぽを向いたままだ。
ウカは手のひらを先端にそっと乗せた。そのまま先端のごく一部だけが触れるよう気をつけながら手のひらをくるくるとゆっくり動かす。もどかしい刺激にカクの腰が揺れてしまうので、仕方なく馬乗りになり、空いている手でペニスの根元を支えた。
「そんなに誘ってくれるな」
あまりに揺れ惑う腰にを見ていると、うっかり射精させてしまいそうで、ついそう声をかけてしまう。
「ばッ……そん、なっ……ッちが……うッ」
「ああ、すまないね。反応がいいものだから都合よく解釈してしまったよ」
海楼石の手錠はどうだい? 私にはわからないけれど、力が入らなくてすごくいいって聞いたからぜひ君に体験してほしくてね。
カクからの返答はなかったが、答えは見ればわかった。
「気に入ってくれて何よりだ」
さて次はどこを弄ろウカ。仰け反り、歯を食いしばりながら、声だけは漏らさないように必死なカクの顎裏を眺めながら、ウカはのんびりと思案する。
title by icca
おしまい
※時系列は無視してください。
カクはのこのこ何の警戒もせずこの部屋にやってきた自分を恥じた。部屋に入るなり手錠をかけられたのだ。あの、海楼石の手錠を。まさか、私を襲った君を私が信頼しているとでも? と言われれば、カクには返す言葉もない。能力者であるカクはあっけなくウカの私室の絨毯に転がった。副長官の私室は執務室と同じ分厚い絨毯が敷かれており痛くもかゆくも、そして音もしなかった。
「ベッドには自力で這い上がってもらえるかな?」
ウカは事も無げに命じる。
「ベッド!?」
「何をしにきたんだ、君は」
耳に舌を突っ込まれるだけじゃ飽き足らず『その先』を求めて私の部屋に来たんじゃないのか?
ウカはジャケットとパンプスは脱いでいたが、それだけだった。ベッドサイドの椅子に腰かけ、カクが皺ひとつないシーツで整えられたベッドに寝転がるのを待っている。カクは身体のだるさより、プライドを理由にすぐにはそこを動かなかった。とはいえ、芋虫のように転がっているのも癪で、ひどく億劫だったが身体だけは起こして胡坐をかく。
ウカはそんないじらしいカクを見て、かわいいなあ、とは決して口に出さず、代わりに口の端だけあげた。ウカはこのかわいい部下を動かす言葉をちゃんと知っている。理由を、あげればい。
「ずっとそこにいるつもりなら、君を部屋まで運ばせる人間を呼ぼう。ブルーノか? いや、ジャブラがいいかな? それともフクロウの方が気安いかい?」
ほらね。
カクは渋々立ち上がり、よろよろとした足取りでベッドに辿り着くとそのまま体を預けた。
「さっさと済ませばよかろう」
「そうだ、それでいい。君は上官に逆らえない。そうだろう? 手錠までかけられたんだ。もう為すすべもない」
だから──全部仕方ない。
ウカはその言葉を合図に、カクの肌を露わにしていく。だが、すべてはぎ取ることはしない。脱がせてしまうより、服を身体に纏わりつかせていた方が身動きが取れないからだ。それに、どうせ今日は足を開かせるようなことはしない。
剥き出しになった彼のペニスは外気に触れても熱々と脈打っていた。先端からぷく、と透明な液体がこぼれ照明の光を反射させている。カクはそっぽを向いたままだ。
ウカは手のひらを先端にそっと乗せた。そのまま先端のごく一部だけが触れるよう気をつけながら手のひらをくるくるとゆっくり動かす。もどかしい刺激にカクの腰が揺れてしまうので、仕方なく馬乗りになり、空いている手でペニスの根元を支えた。
「そんなに誘ってくれるな」
あまりに揺れ惑う腰にを見ていると、うっかり射精させてしまいそうで、ついそう声をかけてしまう。
「ばッ……そん、なっ……ッちが……うッ」
「ああ、すまないね。反応がいいものだから都合よく解釈してしまったよ」
海楼石の手錠はどうだい? 私にはわからないけれど、力が入らなくてすごくいいって聞いたからぜひ君に体験してほしくてね。
カクからの返答はなかったが、答えは見ればわかった。
「気に入ってくれて何よりだ」
さて次はどこを弄ろウカ。仰け反り、歯を食いしばりながら、声だけは漏らさないように必死なカクの顎裏を眺めながら、ウカはのんびりと思案する。
title by icca
おしまい
夢小説,官能小説,ONEPIECE,adlut night 1391字 No.123
下心、を、口移しキスだけで、敏感、服を脱ぐ#カク
キスだけで? と確かに私は言った。口と口が触れるだけじゃない、と。
任務終わりのカクはへえ、と短く言って、そのあと、じゃあ試してやろうかの、とソファから立ち上がり帽子を脱ぐと、私を自分の近くに呼び寄せた。後に引けなくなった私もしぶしぶ立ち上がる。
正面に立つと、カクは両手で私の顔をそっと挟むように、でも決して動かないように固定した。逃げられない、と思っただけで急に落ち着かない気持ちになる。私の緊張を知ってか知らずか、カクは両の親指ですりすり、と私の耳朶をさする。指の動きに合わせて、腰のあたりから頭の先までぞわぞわとしたものがせり上がってきて、カクに気づかれないように身体をよじった。
カクは真正面からずっとこちらを見ていた。顔を固定されているから気恥ずかしくても目を逸らすことはできない。仕方なく目をぎゅっと瞑ると、それを待っていたかのように、唇にふに、と柔らかいものが触れる。私の顔を押さえて離さない両の手はがっしりしてとても力強いのに、カクの唇は柔らかくてびっくりした。びくりと跳ねてもおかまいなしに、何度も唇を啄まれた。
ふに、ふに、と私の唇の感触を確かめるような仕草だった。ぼうっとされるがままになっていたら、急に右手で腰を掴まれ抱き寄せられる。バランスが崩れて、あ、と声を漏らしたその瞬間、ぬるりとしたものが歯列を割って口内へと差し込まれた。あっという間だ。それは、ゆっくりと探るように私の口内を動き回った。
なに、これ。
カクの舌は私の舌を捕まえて、下の裏や横をなぞり、時折吸ったり、唇で挟んだりした。私はどこで息を吸えばいいのかよくわからず、変なタイミングで息継ぎをしたものだから息があがってしまう。カクはこれらを淡々とやっているように思えて、自分の反応との差に羞恥心がさらに煽られた。
「──ぁあッ」
それは、カクの舌が私の上顎をなぞり上げた時だった。
大きな声が出て、身体が弓なりにしなった。今まで頑なに身体の横に置いていた両手も、ついにカクの身体に伸びた。もちろんカクはそのあと執拗にそこをなぞる。何度も。何度も。私は、何度でも新鮮に反応した。声が出るのに合わせて、頭に閃光がちらつき、真っ白になっていく。
口内の刺激に気を取られているうちに、カクの右手は私のお尻を掴みやわやわと揉みしだいているし、長い足を私の脚の間に入れ、股間にあるさらに敏感な部分をぐりぐりと刺激するように動かしていた。
「ッ……ず、るいッ」
私が息も絶え絶えに、睨みながらなんとかそう言うと、口と手と足がぱっと離れていく。崩れ落ちそうになる私をカクは支えない。へたりと座り込んだ私は、肩で息をしながらカクを見上げ、それでも強気に非難する。
「キスッ、……だけじゃ、ないじゃん」
「すまんの。つい」
逆光で表情はわからないが、絶対に悪いと思っていない謝罪だった。
「それで」
「……なに?」
「服は脱がんのが趣味か?」
ばっかじゃないの、と叫びながら着ていたジャケットを投げつけると、カクもすまんすまんと言いながら、ジャケットを脱ぎ始めた。
title by icca
おしまい
キスだけで? と確かに私は言った。口と口が触れるだけじゃない、と。
任務終わりのカクはへえ、と短く言って、そのあと、じゃあ試してやろうかの、とソファから立ち上がり帽子を脱ぐと、私を自分の近くに呼び寄せた。後に引けなくなった私もしぶしぶ立ち上がる。
正面に立つと、カクは両手で私の顔をそっと挟むように、でも決して動かないように固定した。逃げられない、と思っただけで急に落ち着かない気持ちになる。私の緊張を知ってか知らずか、カクは両の親指ですりすり、と私の耳朶をさする。指の動きに合わせて、腰のあたりから頭の先までぞわぞわとしたものがせり上がってきて、カクに気づかれないように身体をよじった。
カクは真正面からずっとこちらを見ていた。顔を固定されているから気恥ずかしくても目を逸らすことはできない。仕方なく目をぎゅっと瞑ると、それを待っていたかのように、唇にふに、と柔らかいものが触れる。私の顔を押さえて離さない両の手はがっしりしてとても力強いのに、カクの唇は柔らかくてびっくりした。びくりと跳ねてもおかまいなしに、何度も唇を啄まれた。
ふに、ふに、と私の唇の感触を確かめるような仕草だった。ぼうっとされるがままになっていたら、急に右手で腰を掴まれ抱き寄せられる。バランスが崩れて、あ、と声を漏らしたその瞬間、ぬるりとしたものが歯列を割って口内へと差し込まれた。あっという間だ。それは、ゆっくりと探るように私の口内を動き回った。
なに、これ。
カクの舌は私の舌を捕まえて、下の裏や横をなぞり、時折吸ったり、唇で挟んだりした。私はどこで息を吸えばいいのかよくわからず、変なタイミングで息継ぎをしたものだから息があがってしまう。カクはこれらを淡々とやっているように思えて、自分の反応との差に羞恥心がさらに煽られた。
「──ぁあッ」
それは、カクの舌が私の上顎をなぞり上げた時だった。
大きな声が出て、身体が弓なりにしなった。今まで頑なに身体の横に置いていた両手も、ついにカクの身体に伸びた。もちろんカクはそのあと執拗にそこをなぞる。何度も。何度も。私は、何度でも新鮮に反応した。声が出るのに合わせて、頭に閃光がちらつき、真っ白になっていく。
口内の刺激に気を取られているうちに、カクの右手は私のお尻を掴みやわやわと揉みしだいているし、長い足を私の脚の間に入れ、股間にあるさらに敏感な部分をぐりぐりと刺激するように動かしていた。
「ッ……ず、るいッ」
私が息も絶え絶えに、睨みながらなんとかそう言うと、口と手と足がぱっと離れていく。崩れ落ちそうになる私をカクは支えない。へたりと座り込んだ私は、肩で息をしながらカクを見上げ、それでも強気に非難する。
「キスッ、……だけじゃ、ないじゃん」
「すまんの。つい」
逆光で表情はわからないが、絶対に悪いと思っていない謝罪だった。
「それで」
「……なに?」
「服は脱がんのが趣味か?」
ばっかじゃないの、と叫びながら着ていたジャケットを投げつけると、カクもすまんすまんと言いながら、ジャケットを脱ぎ始めた。
title by icca
おしまい
夢小説,官能小説,ONEPIECE,adlut night 1338字 No.122
可愛い部下の望みなら #カク
副長官殿に煽られまくって結局豹化したルッチの代わりに、報告書もとい顛末書を提出しに長官室の前に来たカクは自分の耳を疑った。
「ス パ ン ダ ム さん!!!」
「おお、どうだった?」
「やっぱり無理ありますよ、あのキャラは!!!」
「いけるいける! 舐められるよりマシだろ」
「ルッチ怖いって! 豹ルッチは特に怖い!」
さっきまであのルッチを詰問していた女性と、部屋のなかで「ルッチ怖い」と喚いている女性は同一人物だろうか。声は同じに聞こえるが、とカクは恐る恐るノックをしてドア開ける。
「長官、この前の任務の報告書を」
「おや? ルッチくんは来ないのか?」
さっきまでルッチ怖いと喚いていたであろうウカはやれやれといった様子で、「嫌われてしまったようです」と先程自分達に見せたのと同じ態度でスパンダムに話しかける。
「お前、何やったんだよ」
「何も。ちょうどカクくんが報告書を持ってきてくれた、この任務の顛末を少々聞いていただけですよ」
ルッチを散々煽って、指までしゃぶらせておいてよく言う、とカクは心のなかで毒づいた。でもまあ、いい。
「わしはこれで」
「私も少しはずします」
一緒に部屋を出るそぶりだったので、副長官殿のためにドアを開けてやると、ウカは片手を上げ軽く礼を言った。ウカが廊下に出たところでカクも続き、後ろ手でドアを閉めて、小さな、でも、たっぷりと悪意を込めた声で一言。
「上官の弱味を握って強請るなんぞ、諜報部員冥利に尽きるのう」
言いながら、カクはウカに制止の間を与えぬようすかさずウカの手首をぎゅっと握って脈をとる。
「……乙女の肌に無許可で触れる罪は重いぞ?」
言葉とは裏腹な脈の速さにカクは身震いした。こんなにも動揺しているはずなのに、それを決して悟らせないその目ができるのか。
「さて、わしにも忠誠を誓ってもらおうかの」
無論、唇で。カクは愉快そうに先ほどのウカと同じ台詞を吐いた。
(あんの……くそバカ長官ンンン!!!)
ウカは「この部屋は防音仕様だからな!」と宣った長官の言葉を不用意に信じた自分を恥じた。確かCP9のメンバーでは最年少だという目の前の青年は面白そうなおもちゃを見つけた、という顔を隠そうともしないし、手も離してくれない。
「あの部屋が防音仕様だと信じているのは長官だけじゃぞ。全部筒抜けだということを誰も教えてやっとらんからのう」
「部下に恵まれない長官が気の毒だね」
「ルッチが怖いんじゃろう?あんなに怯えてかわいそうに。ワシが守ってやろう」
「まさか。“可愛い”の聞き間違いだろう?」
ルッチにも同じ台詞が通用するといいのう、と毒を孕んだ笑顔で面白そうに言葉を重ねてくるカクにウカはお手上げだと両手を上げた。
「わかった、降参だ。何が望みかな?」
「強請りの相場は金か身体か、そうじゃろう?」
彼が下卑た要求をしてくるのは正直以外だったのでウカはほんの少し目を丸くする。金にも身体にも興味がなさそうなので、てっきりウカの更迭を要求するものと思っていた。
「意外と品がないね」
「何事も経験じゃろ?」
「訓練に明け暮れていた子供の考えそうなことだ」
言うなり身体を突き飛ばされ、ウカは廊下の壁に背中を打ち付ける。ウカが体勢を整える前にカクは目の前に立ち塞がり、ウカの両手をとって壁に磔にする。そして、唇が触れそうになるくらい顔を近づけてにっこり笑った。
「決めた。わしが子供かどうか、その身体で確かめるといい」
「急に荒っぽいね。図星ですと高らかに宣言しているようなものだ」
「その仮面、必ず剥いでやるからの」
カクは長官室の廊下を挟んで目の前にある会議室のドアを開けると、ウカをそこに押し込んだ。簡素な机と椅子が数組あるだけのそう広くない小会議室だ。長官室のすぐそばということもあって、ここを使うのはCP9の面々だけ。そして、赴任してきたばかりの副長官に挨拶以外の大した予定があるはずもない。
「そんなに発散できなくて辛かったのか? かわいそうに」
「それはお前さんもじゃろ?」
カクは机に浅く腰かけるようにしていたウカの足の間に自分の足をいれてぐりぐりと押し付けた。ウカの身体は傍目には無反応に見えたが、両手首を拘束しつつ、脈を取るのも忘れない。
「ルッチの舌はそんなによかったか?股が濡れているぞ」
「──ッ! 本当に……ッ! 品の、ない子だ。まさか経験もないのか?」
「だからそれを確かめてみろと言っておろう」
両手を使えないのはカクにとっても面倒だったためウカのネクタイを引き抜き、後ろ手に縛った。ついでにシャツのボタンも外していくと汗ばんだウカの肌が少し露になる。下着を緩めてインナーと一緒に上にずり上げると、胸の突起が固く屹立しているのが見ただけでもわかった。この状態であの口ぶりなのだから恐れ入る。
「ふ、口では余裕ぶっているが身体は正直じゃのう」
「だから……そういう物言いはどこで覚えてくる──っんん!」
「胸ばかり気にして、股のことは忘れとったのか?」
カクが足でウカの足の間にある敏感な部分を刺激すると、さすがのウカも不意打ちがすぎたのか、声を漏らしてしまったようだった。
「ゆっくり焦らす時間もないし、順当なところから責めておくか」
カクはウカのベルトを緩めスラックスとショーツを足元まで下ろした。これで簡単な足枷にもなる。
「もっと丁重に扱えないものか? 仮にも上司で乙女だぞ」
「すまん、すまん。今度はベッドの上で頭から爪先までゆっくり可愛がってやるから、今は勘弁してくれ」
「今度だと?」
「まさか副長官殿は“強請り”がたった一回で済むとでも?おめでたいのう」
「ふざけるのも──ッぁん! あ、あぁ! んんぁッ! ま、まて──ッ! ぅあッ!」
「やっぱり可愛い声も出せるんじゃな」
カクは左手を胸の飾りに、右手をさっきまで足で刺激していた突起に添え、もう片方の胸の尖りを口に含むと、指と舌を使って三ヶ所を一気に責め立てた。押し寄せる快感が大きすぎて、ウカは思わず腰をひいてなんとかやり過ごそうとするが、カクの足と机に阻まれ思うように逃げられない。
「そんなにこひをふらんでも……ちゃんと弄っとるじゃろ」
「咥えながら──ぁッ! 喋るなッ!」
「ふまんの」
カクはさっきからずっと同じリズムで絶え間なく刺激を与え、ウカの身体に快感をどんどん蓄積していく。何パターンかを試し、一番反応がいい動きを探った。
「ウカは指で乳首をこりこりされるのが好きなんじゃなあ? 残念じゃがもうバレとるぞ。で、舐めるときは下から上に押し込むように、じゃろ? 下の方は優しくカリカリされるのがいいみたいじゃの」
「わか……った、気に、なるのも──ッぁ……大概に……んぅッ!」
「ここまで蕩けさせておいてその言葉が出るのか。天晴れじゃな」
でももう終いじゃ、とカクはウカの身体から手と口を離すと、ウカの身体を抱えて机の上に転がした。ウカを拘束していたネクタイをほどいて仰向けに寝かせる。そして、手慣れた手つきで自分のモノを露にするとスラックスと下着で自由がきかないままのウカの両足をぐいとウカの顔の方に押しやって、先端を濡れそぼったウカの秘所に押しあてた。
「脱がすのが面倒での。悪いが今日はこれで」
「乙女の扱いと物言いについては……今後たっぷりと教育してやろう」
下半身をとろとろにさせながらもカクを睨み付け折れないウカに、カクは自分の嗜虐心をウカの手のひらでなぜられたような感覚に陥る。
ウカの蜜壺は十分に潤っていたが、体位のせいもあり、さすがに一気には貫けない。カクはゆっくりと腰を動かし、少し抜いてはまた奥へ、奥へと進めていく。進むほどにウカの中襞はカクに吸い付き、腰の進みに合わせてウカが声を殺しきれず小さく喘ぐ。
「んぁぁ……ッ! ……ぅあッ! ……ひ……ぁッ!」
「押し殺してる声もいいのう。ただ……いつまで我慢できるかの?」
それを合図にカクは収まりきった自身をそのままに、律動を早めた。なるべくウカの最奥を刺激できるよう腰を密着させる。
「さすがにこの短時間で子宮はおろせなかったか。また今度じゃな」
「ん゛ん゛ッッ! ん゛んんッ! んああッ!」
カクの知ったような軽口に、ウカは言い返したかったが、いま口を開くと喘ぎ声しか出せないことは自分でもよくわかっていた。そのため必死に手で口を押さえた。その様子をカクが楽しそうに見下ろしてにやにやしているのにも気づいたが、カクの硬くなったモノが自分のナカをトントントントンと突くたび、電流が走るような刺激に頭を真っ白にされてしまい、快感で思考が塗り潰されていく。
「おっ?! 中がひくついてきとるの。時間ももうないし、合わせてやろう」
カクがさらにウカを追い込むようにウカの乳首に両手を添えた。添えているだけでも、揺さぶられているので刺激がうまれてしまう。
「そっ! それはッ! だめ、だッ」
「だめと言われて止める男がいるのか? 好きなんじゃろう? 指でつままれてくりくり弄られるのが」
「あああああッ!」
ナカからの刺激と相まって、ピストンされながら乳首をつままれ玩ばれたウカは呆気なく果ててしまった。身体を震わせながら果てたウカの、その肉襞のうねりを楽しみつつ抗うように腰を動かしていたカクもほどなくして熱い飛沫を迸らせた。
カクは、はあはあと肩で息をするウカの耳元でそっと囁く。
「次は、最後のあの声で一晩中鳴かせるからの」
「はぁ、はぁ……、ふう……お手並み拝見といこう」
ウカはまだあのウカだった。カクは面白くなさそうに唇を噛む。
おしまい
← →
副長官殿に煽られまくって結局豹化したルッチの代わりに、報告書もとい顛末書を提出しに長官室の前に来たカクは自分の耳を疑った。
「ス パ ン ダ ム さん!!!」
「おお、どうだった?」
「やっぱり無理ありますよ、あのキャラは!!!」
「いけるいける! 舐められるよりマシだろ」
「ルッチ怖いって! 豹ルッチは特に怖い!」
さっきまであのルッチを詰問していた女性と、部屋のなかで「ルッチ怖い」と喚いている女性は同一人物だろうか。声は同じに聞こえるが、とカクは恐る恐るノックをしてドア開ける。
「長官、この前の任務の報告書を」
「おや? ルッチくんは来ないのか?」
さっきまでルッチ怖いと喚いていたであろうウカはやれやれといった様子で、「嫌われてしまったようです」と先程自分達に見せたのと同じ態度でスパンダムに話しかける。
「お前、何やったんだよ」
「何も。ちょうどカクくんが報告書を持ってきてくれた、この任務の顛末を少々聞いていただけですよ」
ルッチを散々煽って、指までしゃぶらせておいてよく言う、とカクは心のなかで毒づいた。でもまあ、いい。
「わしはこれで」
「私も少しはずします」
一緒に部屋を出るそぶりだったので、副長官殿のためにドアを開けてやると、ウカは片手を上げ軽く礼を言った。ウカが廊下に出たところでカクも続き、後ろ手でドアを閉めて、小さな、でも、たっぷりと悪意を込めた声で一言。
「上官の弱味を握って強請るなんぞ、諜報部員冥利に尽きるのう」
言いながら、カクはウカに制止の間を与えぬようすかさずウカの手首をぎゅっと握って脈をとる。
「……乙女の肌に無許可で触れる罪は重いぞ?」
言葉とは裏腹な脈の速さにカクは身震いした。こんなにも動揺しているはずなのに、それを決して悟らせないその目ができるのか。
「さて、わしにも忠誠を誓ってもらおうかの」
無論、唇で。カクは愉快そうに先ほどのウカと同じ台詞を吐いた。
(あんの……くそバカ長官ンンン!!!)
ウカは「この部屋は防音仕様だからな!」と宣った長官の言葉を不用意に信じた自分を恥じた。確かCP9のメンバーでは最年少だという目の前の青年は面白そうなおもちゃを見つけた、という顔を隠そうともしないし、手も離してくれない。
「あの部屋が防音仕様だと信じているのは長官だけじゃぞ。全部筒抜けだということを誰も教えてやっとらんからのう」
「部下に恵まれない長官が気の毒だね」
「ルッチが怖いんじゃろう?あんなに怯えてかわいそうに。ワシが守ってやろう」
「まさか。“可愛い”の聞き間違いだろう?」
ルッチにも同じ台詞が通用するといいのう、と毒を孕んだ笑顔で面白そうに言葉を重ねてくるカクにウカはお手上げだと両手を上げた。
「わかった、降参だ。何が望みかな?」
「強請りの相場は金か身体か、そうじゃろう?」
彼が下卑た要求をしてくるのは正直以外だったのでウカはほんの少し目を丸くする。金にも身体にも興味がなさそうなので、てっきりウカの更迭を要求するものと思っていた。
「意外と品がないね」
「何事も経験じゃろ?」
「訓練に明け暮れていた子供の考えそうなことだ」
言うなり身体を突き飛ばされ、ウカは廊下の壁に背中を打ち付ける。ウカが体勢を整える前にカクは目の前に立ち塞がり、ウカの両手をとって壁に磔にする。そして、唇が触れそうになるくらい顔を近づけてにっこり笑った。
「決めた。わしが子供かどうか、その身体で確かめるといい」
「急に荒っぽいね。図星ですと高らかに宣言しているようなものだ」
「その仮面、必ず剥いでやるからの」
カクは長官室の廊下を挟んで目の前にある会議室のドアを開けると、ウカをそこに押し込んだ。簡素な机と椅子が数組あるだけのそう広くない小会議室だ。長官室のすぐそばということもあって、ここを使うのはCP9の面々だけ。そして、赴任してきたばかりの副長官に挨拶以外の大した予定があるはずもない。
「そんなに発散できなくて辛かったのか? かわいそうに」
「それはお前さんもじゃろ?」
カクは机に浅く腰かけるようにしていたウカの足の間に自分の足をいれてぐりぐりと押し付けた。ウカの身体は傍目には無反応に見えたが、両手首を拘束しつつ、脈を取るのも忘れない。
「ルッチの舌はそんなによかったか?股が濡れているぞ」
「──ッ! 本当に……ッ! 品の、ない子だ。まさか経験もないのか?」
「だからそれを確かめてみろと言っておろう」
両手を使えないのはカクにとっても面倒だったためウカのネクタイを引き抜き、後ろ手に縛った。ついでにシャツのボタンも外していくと汗ばんだウカの肌が少し露になる。下着を緩めてインナーと一緒に上にずり上げると、胸の突起が固く屹立しているのが見ただけでもわかった。この状態であの口ぶりなのだから恐れ入る。
「ふ、口では余裕ぶっているが身体は正直じゃのう」
「だから……そういう物言いはどこで覚えてくる──っんん!」
「胸ばかり気にして、股のことは忘れとったのか?」
カクが足でウカの足の間にある敏感な部分を刺激すると、さすがのウカも不意打ちがすぎたのか、声を漏らしてしまったようだった。
「ゆっくり焦らす時間もないし、順当なところから責めておくか」
カクはウカのベルトを緩めスラックスとショーツを足元まで下ろした。これで簡単な足枷にもなる。
「もっと丁重に扱えないものか? 仮にも上司で乙女だぞ」
「すまん、すまん。今度はベッドの上で頭から爪先までゆっくり可愛がってやるから、今は勘弁してくれ」
「今度だと?」
「まさか副長官殿は“強請り”がたった一回で済むとでも?おめでたいのう」
「ふざけるのも──ッぁん! あ、あぁ! んんぁッ! ま、まて──ッ! ぅあッ!」
「やっぱり可愛い声も出せるんじゃな」
カクは左手を胸の飾りに、右手をさっきまで足で刺激していた突起に添え、もう片方の胸の尖りを口に含むと、指と舌を使って三ヶ所を一気に責め立てた。押し寄せる快感が大きすぎて、ウカは思わず腰をひいてなんとかやり過ごそうとするが、カクの足と机に阻まれ思うように逃げられない。
「そんなにこひをふらんでも……ちゃんと弄っとるじゃろ」
「咥えながら──ぁッ! 喋るなッ!」
「ふまんの」
カクはさっきからずっと同じリズムで絶え間なく刺激を与え、ウカの身体に快感をどんどん蓄積していく。何パターンかを試し、一番反応がいい動きを探った。
「ウカは指で乳首をこりこりされるのが好きなんじゃなあ? 残念じゃがもうバレとるぞ。で、舐めるときは下から上に押し込むように、じゃろ? 下の方は優しくカリカリされるのがいいみたいじゃの」
「わか……った、気に、なるのも──ッぁ……大概に……んぅッ!」
「ここまで蕩けさせておいてその言葉が出るのか。天晴れじゃな」
でももう終いじゃ、とカクはウカの身体から手と口を離すと、ウカの身体を抱えて机の上に転がした。ウカを拘束していたネクタイをほどいて仰向けに寝かせる。そして、手慣れた手つきで自分のモノを露にするとスラックスと下着で自由がきかないままのウカの両足をぐいとウカの顔の方に押しやって、先端を濡れそぼったウカの秘所に押しあてた。
「脱がすのが面倒での。悪いが今日はこれで」
「乙女の扱いと物言いについては……今後たっぷりと教育してやろう」
下半身をとろとろにさせながらもカクを睨み付け折れないウカに、カクは自分の嗜虐心をウカの手のひらでなぜられたような感覚に陥る。
ウカの蜜壺は十分に潤っていたが、体位のせいもあり、さすがに一気には貫けない。カクはゆっくりと腰を動かし、少し抜いてはまた奥へ、奥へと進めていく。進むほどにウカの中襞はカクに吸い付き、腰の進みに合わせてウカが声を殺しきれず小さく喘ぐ。
「んぁぁ……ッ! ……ぅあッ! ……ひ……ぁッ!」
「押し殺してる声もいいのう。ただ……いつまで我慢できるかの?」
それを合図にカクは収まりきった自身をそのままに、律動を早めた。なるべくウカの最奥を刺激できるよう腰を密着させる。
「さすがにこの短時間で子宮はおろせなかったか。また今度じゃな」
「ん゛ん゛ッッ! ん゛んんッ! んああッ!」
カクの知ったような軽口に、ウカは言い返したかったが、いま口を開くと喘ぎ声しか出せないことは自分でもよくわかっていた。そのため必死に手で口を押さえた。その様子をカクが楽しそうに見下ろしてにやにやしているのにも気づいたが、カクの硬くなったモノが自分のナカをトントントントンと突くたび、電流が走るような刺激に頭を真っ白にされてしまい、快感で思考が塗り潰されていく。
「おっ?! 中がひくついてきとるの。時間ももうないし、合わせてやろう」
カクがさらにウカを追い込むようにウカの乳首に両手を添えた。添えているだけでも、揺さぶられているので刺激がうまれてしまう。
「そっ! それはッ! だめ、だッ」
「だめと言われて止める男がいるのか? 好きなんじゃろう? 指でつままれてくりくり弄られるのが」
「あああああッ!」
ナカからの刺激と相まって、ピストンされながら乳首をつままれ玩ばれたウカは呆気なく果ててしまった。身体を震わせながら果てたウカの、その肉襞のうねりを楽しみつつ抗うように腰を動かしていたカクもほどなくして熱い飛沫を迸らせた。
カクは、はあはあと肩で息をするウカの耳元でそっと囁く。
「次は、最後のあの声で一晩中鳴かせるからの」
「はぁ、はぁ……、ふう……お手並み拝見といこう」
ウカはまだあのウカだった。カクは面白くなさそうに唇を噛む。
おしまい
← →
やめて。
「先、ぱい……これ、は、やり……ッ、すぎかと」
ガレーラカンパニーに『恋人』のお弁当を届けに来たら、カク先輩に見つかり呼び止められ、そのまま使っていない倉庫に引き込まれた。最低限の前戯を終えると下着を下ろされ、立ったまま後ろから挿入された。あの程度の前戯で、抵抗なく挿入してしまえるほど反応してしまっている自分も、この状況に興奮してしまっているのかもしれない。
「これ? どれのことじゃ?」
カク先輩は先ほどから焦らすような動きしかしてくれない。あと少し、のところでゆっくり抜かれてしまい、冷静になる前にまたじっくりと押し込まれる、の繰り返しだ。丁寧に丁寧に、形を覚えこまされるような想像を勝手にしてしまい、私はひとり背筋をぞわつかせた。
「そ、挿入、は」
もし誰かに見つかったら、と続けたが、自分の言葉ながら、今さら過ぎる。もっと手前で制止すべきタイミングはいくらでもあった。挿入だってもう何度抽送を繰り返したことだろう。鼻で笑われるかと思った言葉だったが、カク先輩はこちらの予想に反して腰の動きを止めた。抜きはしなかったが。
先輩は、あやつに悪いとでも? と言い、自分のモノを私のナカにおさめながら、首筋に舌を這わせ、無防備だった胸を責めた。先ほどの刺激は支配的だった。快楽に飲み込まれ、何も考えられなくなる。一方、こちらはゆるゆると少しずつ蓄積されていく刺激だ。少しずつ、少しずつ、大きくなっていく。彼曰く、入れたままこうすると私のナカが刺激に反応してひくつき、動かさなくてもなかなか楽しめるのだという。意識すると、確かに下腹部がぎゅうとなり、入っているモノにまとわりつき、締めつけて離さない己の肉壁が想像できた。
いつの間にか、彼の舌は耳を、左手は胸を、そして右手はクリトリスを弄んでいた。全部違う気持ちよさだ。舐められた耳は肌を粟立たせ、くりくりと弄られる胸は脳を甘く痺れさせる。上下に優しくこすられるクリトリスは、弄るほどに膨らみ、先輩を楽しませたようだった。
ほどなく私は呆気なく達する。先輩は達する時の締めつけが特に好きらしく、これまでも何度も同じようにされてきた。先輩は収縮を心ゆくまで楽しんでからゆっくり引き抜いた。その刺激にまた小さく喘ぐ。先輩は壁に手をついて息を整える私を振り向かせたので、今度は壁に背を預けることになる。
何をするのかと思えば、先輩は膝をつき、先ほど散々いじった淫核に唇を寄せた。
「ちょ、先輩ッ。やめ」
言葉はそこで途切れ、そのあとはおおよそ言葉とは言えない声が漏れだす。せめてもの抵抗で両手で先輩の顔を離そうと試みるが無駄なあがきだった。カク先輩は上目遣いでこちらの反応を見て楽しんでいた。そして一言。
「思ってもないくせに」
無機質な響きだった。
ばれてる、と思った瞬間、さらに感度が増した気がした。
やめて。勘違いしてしまう。
title by icca
おしまい