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ある男 観ました
ラスト~~~~~~~~~~~ラストに全部持っていかれました。衝撃のラスト、というわけではなく。バーで会った初対面の隣客に、城戸さんが語っていた「人生」は誰の人生だったんでしょう。谷口?曽根崎?
戸籍、生まれ、家族、血筋ってなんでしょうか。仕方がないことだけど、原くんはあまりにそれらに縛られていて…辛そうでとても悲しかったです。父親と顔が似ていた、というのもきっと拍車をかけたんですね。視覚情報は強い。
私自身は、例えば私って母親の娘だなあとか、父親の娘だなあなんて思ったことがないし、そもそも親と子を結び付けられるような体験をしたことがないので(「ほんとあんたって父親そっくり!」みたいなやつとか。「やっぱりお前は○○の息子だな」とか。)、生まれや血に苦しむ、みたいなものは実感がないのですが、エピソードとして珍しくないということは巷には私が思う以上に溢れているのかもしれない。
ふと思ったけど「やっぱりお前は○○の息子だな」ってなんなんでしょうね?ゴン(H×H)はよく言われてる印象。憧れの人(父親)にそっくり、と言われたら嬉しいのはわかるんですが、息子だなって言われるってことは、親と子は似るという前提?というか、気質や性格、能力も遺伝すると思っているというか…?うまく言えない。

つまり私は、「親は親、子は子」と思っているわけですが、じゃあ自分は「死刑囚の息子」に出会った時、そうでない人と同じような態度になるんだろうか。ただのその人、として惹かれて、親しくなるんだろうか。持って生まれて変えられないもの、に縛られて、差別されて、苦しむ、ということの辛さをひしひしと感じました。

感動のヒューマンミステリー、という宣伝だったけど、しみじみ、というか、じわじわというか、そういう感じの映画でした。
当たり前だけど原作はもっと掘り下げてるみたいですね。
#感想
No.524
794 字
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