No.247
2023/08/23(Wed) 23:00
153 字
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「ねえ、パウリーに会いたい?」
「別に」
「嘘つき」
「そうじゃとも」
カクさんの迷いない返答に、ぎゅっと拳を握った。
もう何度もシミュレーションしたかのような反応だった。何度、脳内でひとり自問自答したのだろう。想像して、胸がぎゅっと締めつけられる。
「よかった」
カクさんが、独り言のようにぽつりとつぶやいた。
「え?」
「今日、ナマエちゃんに会えて良かった」
はじかれたようにカクさんを見る。横顔だけではカクさんの真意はよくわからない。
「それも、嘘?」
「そうに決まっとる」
嘘つきが嘘だけついてくれるなら。
正直な嘘つきの肩に、今度こそ手を置いた。震えも体温も感じないが、カクさんが「すまんの」と小さくこぼすので、私は「友達だから」と応じ、早くルッチさんの目が覚めますようにと、神様とかに祈った。
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あとで#感想 書きます!