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2024.03.07 19:58:53 編集
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2023.12.25 22:01:47 編集
2023.12.19 22:15:30 編集
2023.12.17 23:03:53 編集
2023.12.16 20:58:42 編集
2023.12.15 22:38:09 編集
浮気ならいいわ #練習
浮気ならいいわ、と彼女が言うので、それはそれで好都合、と始まった。それが今、終わろうとしている。彼側のだいぶ一方的な都合で。
黒衣を纏った若い男は、ベッドですうすうと寝息をたてる女を見下ろしながら、ほとんど息だけの声で今さらじゃけど、と呟いた。衣擦れの音すらしない部屋で、それでも女は目を覚ます気配もない。
「なんで本気になったらいかんかったんじゃ」
女の胸は規則正しく上下するだけ。いくら待っても女の唇は一文字に結ばれたまま。何より男にもう時間はない。刻一刻とタイムリミットが近づいて、男はそっと部屋を出る。ドアがゆっくり音もなく閉まる刹那、
「本気になったら辛いでしょう」
と、ほころぶ花のような女の声が聞こえた気がして、一瞬足が止まるが、気のせいだと頭を振ってそのまま部屋を出た。うっかり引き返してしまわないようにひたすら足を動かすごとに、楽しいだけの、夢のような日々が音もなく終わっていく。畳む
浮気ならいいわ、と彼女が言うので、それはそれで好都合、と始まった。それが今、終わろうとしている。彼側のだいぶ一方的な都合で。
黒衣を纏った若い男は、ベッドですうすうと寝息をたてる女を見下ろしながら、ほとんど息だけの声で今さらじゃけど、と呟いた。衣擦れの音すらしない部屋で、それでも女は目を覚ます気配もない。
「なんで本気になったらいかんかったんじゃ」
女の胸は規則正しく上下するだけ。いくら待っても女の唇は一文字に結ばれたまま。何より男にもう時間はない。刻一刻とタイムリミットが近づいて、男はそっと部屋を出る。ドアがゆっくり音もなく閉まる刹那、
「本気になったら辛いでしょう」
と、ほころぶ花のような女の声が聞こえた気がして、一瞬足が止まるが、気のせいだと頭を振ってそのまま部屋を出た。うっかり引き返してしまわないようにひたすら足を動かすごとに、楽しいだけの、夢のような日々が音もなく終わっていく。畳む
2023.12.14 22:39:19 編集
2023.12.11 22:21:09 編集
#つぶやき